当たり前ですが、世の中には「薄毛になる人」と「薄毛にならない人」がいますよね?
父親が薄毛だから自分も絶対ハゲるよな~…
という話はよく聞きますが、実際は父親が薄毛でも息子はフサフサという家系もよく見ますよね?この違いは何なのでしょうか?
今回は薄毛と遺伝の関係を分かりやすく解説していきます!
- 薄毛になる人とならない人がいるのはなぜ?
- 薄毛の原因は遺伝子によるもの?
- 薄毛が遺伝する仕組みとは?
薄毛遺伝子とは?
結論から言うと、薄毛の原因は遺伝です。
薄毛で悩む男性の9割以上がAGAなんですが、AGAであれば、生活習慣や食事、ストレスといったものは全く関係ありません。よく「生活習慣を改善して薄毛を治しましょう!」とか、「こういった食事が髪に悪いです!」といった誤った情報を発信しているサイトがありますが注意が必要です。
AGAであれば遺伝が原因で、それ以上でも以下でもありません。残念ながら産まれながらにして、薄毛という宿命を背負ってしまっています。
一昔前なら完全に試合終了でしたが、今は薄毛は治せる時代です。安心してください!
ではAGAが遺伝していく仕組みはどういったことかと言うと、薄毛遺伝子は父親ではなく母方の祖父から遺伝します。なので父親がハゲているかいないかは関係ありません。
薄毛が遺伝する仕組み
磯野家の中で将来薄毛になる確率が高い人がいます。そう、タラちゃんことタラオです。タマではありません。
ではなぜタラちゃんなのかというと、ちょっと難しい話になってくるんですが、人間の体の構造を説明していく必要があります。
人間の体には「X染色体」と「Y染色体」があり、女性はXX、男性はXYとなっています。
では母XXと父XYの息子はもちろんXYです。この時、Yの遺伝子は確実に父親から息子に引き継がれます。
逆にXに関しては100%母から受け継がれるのですが、この時に薄毛遺伝子が息子に遺伝します。薄毛の遺伝子はX染色体の方に含まれているので、母親から引き継ぐということになります。
磯野家でいうとこんな感じです。よってタラちゃんが将来的に薄毛になる確率は50%ということになります。
フネのX染色体の片方に薄毛遺伝子が含まれていた場合
続いてはフネのX染色体2つの内、片方に薄毛遺伝子が含まれていた場合です。
この場合は50%の確率でサザエに薄毛遺伝子が引き継がれる為、タラちゃんが薄毛になる確率は75%です。
フネのX染色体両方に薄毛遺伝子が含まれていた場合
今度はフネのX染色体両方に薄毛遺伝子が含まれていたという最悪のパターンです。
両方とも薄毛遺伝子の為、もちろんサザエにも100%薄毛遺伝子が引き継がれます。
そうなるとタラちゃんが将来的に薄毛になる確率は100%ということになります。かわいそうに…。
ちなみに、女性は薄毛遺伝子を持っていたとしても男性型脱毛症(AGA)は発症しません。
いろいろと難しい話をしましたが、言いたいことは「母方の家系であるおじいちゃんを見れば、ある程度は自分が薄毛になるかどうかが分かる」ということです。
母方の家系に薄毛がいるかどうかはAGAクリニックのカウンセリングでも聞かれる項目です。
ただし、遺伝子情報というものは複雑で、おじいちゃんがハゲているからといって100%自分もハゲるとは限りませんが、「確率はこうやって決まる」ことと、「遺伝がすべて」ということを知っていただければ幸いです。
兄弟でも薄毛になる人とならない人が出てくるのはなぜ?
薄毛が遺伝なのであれば、兄弟で差が出てくるのはおかしい!と思う方もいると思いますが、これも染色体の仕組みで説明することができます。
兄弟で差が出るパターンというのは、母のXX染色体の内、片方のX染色体のみ薄毛遺伝子が含まれている為、その染色体を受け継ぐか受け継がないかで変わってきます。
残念ながら薄毛遺伝子を含んだ染色体を受け継いでしまった場合、AGAが発症してしまうという訳です。
くじ引きみたいなものですが、それによって人生が大きく左右されてしまうことを考えると、なんだかな~と思ってしまいますよね。
AGA治療の仕組みをおさらい
薄毛が遺伝なら治しようがないじゃんと思うかもしれませんが、そうではありません。薄毛治療薬の「フィナステリド」「デュタステリド」であれば進行を食い止めることができます。
簡単にAGAの仕組みをおさらいしておきます。
これは全員共通です。
これも全員が体内で発生します。
ここが問題で、薄毛になる人とならない人の差はこの部分となります。なぜなら、遺伝子によって悪玉ホルモンの影響を「受けやすい」「受けにくい」が決まってしまっているからです。
薄毛治療に必須であるフィナステリドを飲むとどこに影響するのかというと、②に影響を与えます。
つまり、「男性ホルモンであるテストステロンが酵素と結びついて、悪玉ホルモンのジヒドロテストステロンというものに変わる」この段階に影響があります。
この2つの写真を見比べてみてください。
左側が「男性ホルモン(テストステロン)の分子構造」、右側が「フィナステリドの分子構造」です。すごく似てますよね?
だから元々テストステロンと結合するはずだった、悪玉ホルモンを作り出す元となる酵素が、間違えてフィナステリドと結合してしまうんです。
フィナステリドと結合されてできた物質というのは、悪さをすることなく体外に排出されますので、特に問題はありません。
こうして悪玉ホルモンを作り出す原因になる酵素がいなくなるので、悪玉ホルモン(ジヒドロテストステロン)が作られなくなるということです。これがフィナステリドの働きです。
なので、③で悪玉ホルモンの影響を受けやすい遺伝子を持っていたとしても、そもそも②の時点で悪玉ホルモンの発生を防いでくれる為、薄毛が治るといった仕組みです。
薄毛が治る仕組みを知ることはとても大事!
まとめ
- AGAは遺伝であり、生活習慣などは全く関係ない
- 薄毛遺伝子は母型の家系から遺伝する
- フィナステリドの役割はそもそもの原因である悪玉ホルモンを発生させないこと
今回は薄毛と遺伝子の関係についてお話してきました。
今回お話したように、AGAになる原因も、AGAが治る仕組みもとっくに医学的に解明されており、AGA治療を行うことによって簡単に治療することができます。
問題はこの真実がネット上に溢れる誤った情報に埋もれてしまっているということです。
私の記事を基に、少しでも多くの方が、薄毛治療の正しい知識を身に付けていただけると嬉しいです。
一緒に薄毛を克服していきましょう!少し難しい話でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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