今回は薄毛になる原因と対策を具体的にお話ししていきます。
『薄毛 原因』で調べると本当に様々な原因が出てきます。栄養の偏り、睡眠不足、ストレス、頭皮環境、血流悪化…などなど。本当に挙げだしたらキリがありません。
でもこれって本当なんでしょうか?
結論から言ってしまうと、今挙げたものは全て関係ありません。では何が原因となって薄毛になってしまうのか、解説していきます。
- なぜ薄毛になってしまうのか?
- 薄毛のたった一つしかない正しい治療法
薄毛の原因はたった一つ
よくネット上では薄毛の原因は「食生活です!」とか「生活習慣が関係しています!」とか、そういったことが書かれているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?でもそれって本当なのでしょうか?
結論から言うとそれらの情報は間違いです。
例としてあまり良くないのかもしれませんが、ホームレスの方達は食生活が充実しており、栄養バランスが保たれているかというとそうでは無いと思いますし、路上での生活で安眠出来ないなど、睡眠不足やストレスに日々さらされているのではないでしょうか?じゃあ、ホームレスの方がみんな薄毛かと言われると、全くそんなことはありません。むしろフサフサの方のが多いイメージです。
では何が原因になっているのかと言うと、原因はたった一つで、体内の「悪玉ホルモン」が原因となって薄毛を発症させています。
ここからは少し専門用語が出てきてしまうので、なるべく分かりやすく説明します。
体内には男性ホルモンの種類であるテストステロンというホルモンが存在します。これ自体が悪いホルモンという訳ではありませんが、テストステロンが血液に乗って毛根に運ばれると、毛根に存在する5αリダクターゼという酵素と結合します。するとジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変化し、これが薄毛の原因になっています。
ジヒドロテストステロンはTGF-βという脱毛促進因子を発生させ、毛根から生える髪の毛を本来の成長サイクルを全うすることなく抜け落ちるよう指令を出してしまうのです。
本来髪の毛の寿命はだいたい4~6年程ですが、ジヒドロテストステロンによって数か月という短い期間で抜け落ちてしまいます。
悪玉ホルモンの影響で毛根がどんどん縮小し、髪の毛が目に見えないくらい細くなってしまうこと、それをAGAという。髪の毛が抜けて生えてこないから薄毛になるわけではない。
毛根の数は変わらない
よくテレビ番組などで、面白おかしく「毛根が死んだ!」というようなことを言っている場面があるかと思いますが、あれは表現が間違っています。
AGAというのは髪の毛のサイクルが乱れ、悪玉ホルモンによってどんどん髪の毛が細くなることで、最終的には目に見えなくなり、薄毛が完成するというものです。なので毛根の数が減るわけではありません。
AGA治療とは、目に見えなくなるほど小さくなった毛根を再び元の大きさに戻していく治療ということになります。
髪の毛が全く生えていないように見える人でも、産まれた時と同じ毛根の数は生きている。毛が細くなりすぎて見えていないだけ。
薄毛は進行性の病気
薄毛は進行性の病気です。
私のように誤った薄毛対策を行い続け、適切な対策をしないまま月日が経過してしまうと、ゆっくりですが確実に薄毛が進行していきます。
もちろん自然に治るということは100%無いので、適切なAGA対策をどれだけ早いタイミングで行うことができるかがカギになってきます。
具体的な治療方法はたったこれだけ
治療方法はいたってシンプルかつ簡単な方法です。
その方法とは、「フィナステリド(又はデュタステリド)」と「ミノキシジル」を併用する方法です。これだけで薄毛は治すことができます。
フィナステリド(デュタステリド)
フィナステリド(デュタステリド)とは、医療現場でも使われる薄毛治療薬の一つです。この内服薬は、前述した悪玉ホルモン(ジヒドロテストステロン)が発生することを妨げる効果があります。
薄毛治療を始めるにあたって無くてはならないもので、治療を続けていくには毎日飲み続ける必要があります。
フィナステリドとデュタステリドはほぼ同じ役割の薬です。違いは体内への滞留時間で、一般的にデュタステリドの方が血中滞留時間が長いとされています。
フィナステリドは古くから使われており、実際に使用している人の割合が断然多いです。デュタステリドに関しては、歴史が浅く、2016年から日本国内でも使用され始めました。価格はフィナに比べると若干高めです。
ミノキシジル
ミノキシジルに関しては、テレビCMなどでもよく聞くものなので、何となく聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?
これは頭皮に塗ることによって成分を浸透させ、髪の毛の製造工場である「毛母細胞」を活性化させる働きがあり、髪の毛の成長と毛根の拡大を助ける働きがあります。
ただし、ミノキシジルは、フィナステリドやデュタステリドと併用して初めて効果が得られるものと覚えてください。ちなみにミノキシジルは外用薬の他にタブレット型の内服薬も存在します。こちらは即効性が高く、髪の毛がみるみる生えてきますが副作用があることでも有名です。
ゆっくりですが外用薬でももちろん治療できる為、薄毛の進行度合にもよると思いますが、使用に関してはメリットとデメリットを天秤にかけて決める必要があります。リスクと引き換えですが効果は絶大です。
ミノキシジルを塗るだけでは薄毛の進行は止めることができません。なぜならジヒドロテストステロンの発生を抑える作用は無く、成長してもすぐに抜けるというサイクルは止められないからです。
薄毛専門医が協議した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」とは?
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」というものがあるのをご存じでしょうか?
これは、薄毛専門の皮膚科医17名が協議して作った、病院でAGA治療を行う際に使うことを想定して作られたガイドラインです。実際に全国の皮膚科やAGAクリニックはこのガイドラインを参考に患者を診察し、治療薬を処方しています。
ただし、このガイドラインは専門用語が多く、一般の方が読んでもなかなか理解するのは難しいと思います。簡単に説明すると、AGAの治療方法を効果の大きさで「Aランク」「Bランク」「Cランク」「Dランク」という形で評価したものになります。そしてそのガイドラインで「Aランク」評価だった治療法が、上記したフィナステリド(デュタステリド)とミノキシジルなのです。
まとめ
- AGAは悪玉ホルモンであるジヒドロテストステロンが発生する為起こる。
- 髪が抜けるからハゲるのではなく、見えないくらい細くなるからハゲて見える(毛根の数は生まれた時と変わらない)。
- 治療はフィナステリド(デュタステリド)内服薬とミノキシジル外用薬がオススメ。
- 薄毛専門医のガイドラインに沿った治療法。
いかがでしたでしょうか?
AGAは専門医によってとっくに治療法が存在する病気なのです。このブログを見ていただいている方も私と同じように何年も薄毛に悩んできた人がほとんどだと思います。今回ご紹介した方法で治療を続ければ薄毛は改善します。
また、別の記事でおすすめのAGAクリニックについて紹介していますので、薄毛で悩む方の参考になれば幸いです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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