シャンプーの時に排水溝にたまった髪の毛を見て、「ヤバい、俺絶対にハゲてきてるぞ…」と思った経験、薄毛で悩んでいる方は絶対にあると思います。私ももちろんあります。
でもそれは間違いで、抜け毛が多くても薄毛にはなりません。
いやいや、絶対に関係あるでしょ!だって多く抜けたらそのままハゲるに決まってるじゃん!
とほとんどの方は思うかもしれませんが、それは単なるイメージでしかありません。
それでは早速なぜなのか解説していきたいと思います。
このブログの内容は全てAGAだった場合という前提でお話します。ごくまれに、AGAではない脱毛症の方がいるので、その場合は抜け毛が薄毛に直結する場合があります。
老若男女誰でも髪の毛は抜ける
まずは前提としてヘアサイクルのお話しをしていこうと思います。
人間は毎日平等に髪の毛が抜ける
人間というのは、1年を通して毎日髪の毛が抜けるタイプの動物です。犬などは季節の変わり目に大量の毛が生え変わります。毛の生え変わるパターンはこのように動物によって違いがあり、人間は春から夏にかけて突然大量の毛が抜けるということはありません。成人男性で1日約80本ぐらいの抜け毛は発生します。
髪の毛には寿命がある
髪の毛には寿命があり、通常ある一定の長さまでくると寿命がきて抜け落ちます。その期間はだいたい2年~6年と結構個人差があります。髪の毛が地面に着くまで伸び続けるとかそういったことはありえません。
一つの毛根から何度でも髪の毛は生える
人間は一つの毛根から何度も髪の毛が生えてきます。髪の毛が抜けたらもうその毛根は死んでしまうのかというと、そんなことはありません。抜けた後も、次の髪の毛がちゃんと生えてくるんです。むしろ、髪の毛が抜けるということは、次に生えてくる新しい髪の毛の準備が整ったというサインなのです。
毛根の数は変化しない
赤ちゃんから成長して大人になっても、毛根の数は全く変化しません。薄毛で髪の毛が無いように見える原因は、AGAによって毛根が目に見えないぐらいまで小さくなっているからです。
AGA発症箇所から抜けている?
では、問題はAGAの発症箇所からどんどん毛が抜けているから、薄毛になってしまうのかということですが、結論はNOです。
まず、AGAの発症箇所は頭の総面積の大体1割にも満たない程度です。ということは、AGA発症箇所から毎日80本もの髪の毛が抜けているはずがないですよね?頭髪全体から満遍なく抜けているということになります。
そしてもう一つ知ってほしいのが、目立つ抜け毛はAGAではないということです。
上述している通り、「AGA=毛根が目に見えないぐらい細くなること」です。であれば目に見えて「抜け毛だ!」と分かってしまう髪の毛はAGAが発症していない部分から抜け落ちた髪の毛で、日常的な抜け毛ということになります。
目に見える太い髪の毛が抜けたということは、その数週間後にはまた太い髪の毛が生えてくるので全く心配はいらないということです。
抜け毛と薄毛は関係ない
ここまで読んでいただいた方は理解していただけたかと思いますが、抜け毛と薄毛には直接の関係性はありません。
テレビとかネットなどで「抜け毛を防ぐ!」とか「薄毛は抜け毛が原因です!」といった情報を目にすることがありますが、全くの嘘なので信じないようにしてください。
それらは正しいAGAの知識がない人が、お金稼ぎの為だけに流している情報にすぎません。
もう一度言いますが、AGAというのは悪玉ホルモンの影響によって毛根がどんどん小さくなり、髪の毛が細く、短くなった状態のことを言います。
この記事を見て、私のように誤った情報を信じ、全く意味のない薄毛対策を何年もやってしまうという人が一人でも少なくなれば幸いです。
まとめ
- 抜け毛と薄毛は関係しているようで全く関係ない
- そもそも人間は1日に約60本程の抜け毛がある(成人男性だと約80本)。
- AGA発症箇所(M字、頭頂部など)から抜けているのであれば、髪の毛が細すぎてそもそも気付かない。
抜け毛と薄毛が関係ないことは分かっていただけたと思いますが、だから安心してくださいという事はではありません。
AGAは悪玉ホルモンの影響で毛根がどんどん細くなり、見えなくなることから薄毛が発症します。これを放置してしまうと薄毛がどんどん進行していくだけです。そうならないように早めに対策を行ってください。
この記事が少しでも薄毛の悩み解消に繋がれば幸いです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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